桐生祥秀が始球式 背番号「9・98」勧められるも拒否「去年の記録」

[ 2018年4月6日 18:26 ]

<神・中1>ファーストピッチセレモニーに登場した桐生
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 陸上男子100メートルで9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(22=日本生命)が6日、京セラドーム大阪で行われたプロ野球・阪神―中日のファーストピッチセレモニーを務めた。背番号「100」で登場。ダイナミックなフォームからノーバウンドで捕手のミットに収まった。客席からは「オー」の歓声が上がった。

 「ストライクを狙っていたので、残念ですけど、陸上選手があの舞台に上がることはないので、楽しかった。チアガールが盛り上げて、楽しい雰囲気の中で(選手が)入場していた。陸上でもいいなと思いました」

 周囲からは記録にちなんで9・98の背番号を勧められたというが、「去年の記録だし、そればっか嫌だな」と、断った。「(球速)100キロ出したい」「100メートル走」「10秒00をまた切れるように」などの意味を込めて、切りのいい数字にした。

 滋賀県彦根市出身。小学校はサッカー少年で、中学から陸上を始めた。野球経験は、父とキャッチボールをした程度で「硬球を持つのは、人生で3回目ぐらい。重い」と、大役を振り返った。3月に東洋大を卒業し、4月から新社会人になった2020年東京五輪期待の星が、猛虎の地元開幕戦を盛り上げた。

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