春日野広報部長、文春「口止め疑惑」報道で釈明「誠実に協力した」

[ 2018年2月2日 06:30 ]

八角理事長らの会見で司会を務めた春日野理事
Photo By スポニチ

 日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)が1日、東京・両国国技館で行われた理事会後の会見で、1日発売の週刊文春で報じられた「元春日錦への口止め疑惑」について釈明した。

 2011年に八百長問題が表面化。同年春場所が中止になるなど角界を揺るがした。このとき春日野部屋の部屋付き親方だった元幕内・春日錦が捜査線上にキーマンとして浮上。文春によると、その際、現役時の師匠でもあった春日野親方から元春日錦に対して、次のような発言があったという。

 「お前が訴えたりしたら、今の理事長の頭を悩ませてしまう。協会をすべて悩ませてしまう」

 「五月場所で爆弾発言でもしてみろ。その時点で協会パンクだよ」

 「別にオレが理事になりたくて言っているわけではないんだけれども、オレも全部パーだ」

 「余計な騒動は起こさないで欲しい」

 この日の会見で進行役を務めていた春日野広報部長は、自ら「それでは私から文春報道についてお話をしたいと思います」と切り出し、次のように弁明した。

 「私は当時、春日錦に“正直に話しなさい”と言ってまいりました。記事に取り上げられた発言については、不正確なこと、事実と違うことを言って、協会や他の力士に迷惑をかけてはいけないという趣旨で言ったと記憶しております。決して口封じなどではありません。春日錦は当時の調査に対して、誠実に協力したと思っております」

 春日野親方はこの会見に先立ち、再選を目指して理事候補選に立候補を届け出た。2日に親方101人による投票があり、即日開票で当選者が決まる。理事候補選には定数10に対して11人が立候補した。

続きを表示

2018年2月2日のニュース