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米国で続出するセクハラ被害 ついにNFLでも元スター選手が訴えられる

職務停止となったフォーク氏(左)、テイラー(中央)、エバンスの元NFL選手(AP)
Photo By AP

 【高柳昌弥のスポーツ・イン・USA】この問題の“起点”がどこにあるのかはいまひとつはっきりしないが、米国ではセクシャル・ハラスメント(性的嫌がらせ)による被害を訴える女性が続出。今年になって芸能プロデューサー、俳優、大統領を含む政治家などがその話題の中心にいたと思う。

 スポーツ界でも米国の体操女子代表の元チームドクターが性的暴行罪で禁固60年の刑を宣告され、さらにその指導力を評価されていくつもの賞を受賞していた元コーチが「選手と不適切な性的行為に及んだ」として永久追放になった。これまで恥辱に耐えていた人たちが、少しの勇気さえあれば社会的な問題にできるという下地ができ上がったということなのだろう。そして、そのムーブメントはシーズン終盤を迎えているNFLにも波及。「単なる悪ふざけだ」と弁解する言い訳はすでに通用しない時代になった。

 マーシャル・フォーク氏(44歳)はNFLラムズのランニングバック(RB)として2000年にはシーズンMVPに選出され、スーパーボウルでも優勝した元スター選手だった。走るだけでなくレシーブ能力にも長けていて、言わば完成されたRB。2011年には殿堂入りを果たしている。

 ところが、NFL所有の専門チャンネル「NFLネットワーク」は、解説者として起用していた同氏を含む3人を職務から外した。2016年に解雇された同局の女性スタイリストが、フォーク氏から愛撫されたり、局部を触られたりなどのセクハラを受けたとして告訴したためで、NFLネットワーク側は独自の調査に乗り出したのだ。

 訴えられた中には、同じくスーパーボウルを経験している元イーグルスの元クオーターバック(QB)、ドノバン・マクナブ氏(41歳)や、元バッカニアーズのディフェンス・タックル(DT)で殿堂入りを果たしているウォーレン・サップ氏(44歳)らの名前もあり、現在マクナブ氏をラジオ部門の解説者として起用しているスポーツ専門局のESPNも、出演を見合わせる措置を取った。

 1962年3月2日。NBAのウォリアーズに所属していたセンター、ウィルト・チェンバレン(当時25歳)はニックス戦で100得点をマークした。これは今もなおリーグに残っている1試合の最多得点記録だ。

 2メートル16、125キロというビッグサイズだったチェンバレンは引退後も注目を浴びている。それは1997年に出演したテレビ番組で「オレは2万人の女と寝た」と豪語したからである。さて、今のご時世だと、さっそくやり玉に挙げられることだろう。でも、彼にはゴシップはあってもセクハラにまつわる話題がなかった。そして、1999年10月12日、63歳で生涯を閉じた。

 時代は急速に変化している。それを多くの人間が自覚しないと、この問題は後を絶たないだろう。日本でも社会人の4人に1人がセクハラの被害を受けているという調査が出ている。他人に対する思いやりや配慮が何よりも必要なのだと説かないと、誰も後ろから付いてこない…。そんな時代なんです。分かっていますかね、トランプ大統領?(専門委員)



 ◆高柳 昌弥(たかやなぎ・まさや)1958年、北九州市小倉北区出身。上智大卒。ゴルフ、プロ野球、五輪、NFL、NBAなどを担当。スーパーボウルや、マイケル・ジョーダン全盛時のNBAファイナルなどを取材。50歳以上のシニア・バスケの全国大会に6年連続で出場。

[ 2017年12月15日 10:30 ]

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