貴親方、貴ノ岩聴取に応じず…協会指定日も連絡なく部屋訪問も

[ 2017年12月14日 05:30 ]

貴乃花部屋のインターホンを鳴らすも、応答がなく、下唇を突き出す鏡山理事
Photo By スポニチ

 大相撲の元横綱・日馬富士(33=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ)による暴行事件で、被害者の平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)の師匠である貴乃花親方(元横綱)が、日本相撲協会の危機管理委員会が要請していた貴ノ岩の聴取に応じなかった。

 危機管理部長の鏡山理事(元関脇・多賀竜)によると、11日に貴乃花部屋のポストに投函(とうかん)した文書には、13日を聴取の日と定めていたという。貴乃花親方から連絡がなかったため、同理事は午後2時20分すぎに貴乃花部屋を訪問。対面できなかったため、貴ノ岩の状態を教えてほしいとする新たな文書を投函して引き揚げた。芝田山広報部副部長(元横綱・大乃国)は「貴乃花親方が貴ノ岩の聴取を拒否したのは事実。会えると思ったが会えなかった」と話した。

 警察の捜査終了を協会側は書類送検時としていたが、貴乃花親方は「まだ全てが終わったわけではない」と捉えており、鳥取地検の元横綱への処分が出るまで待つ姿勢を示している。12日には、その旨を記した文書を危機管理委に送っていた。

 鳥取地検は年内に元横綱を略式起訴する方向。相撲協会は最終報告をまとめる20日の臨時理事会までに貴ノ岩の聴取を目指すが、関係者は「無理だろう」との見通しを示した。

続きを表示

2017年12月14日のニュース