王者ウォリアーズ、開幕戦は黒星 ロケッツが接戦を制す

[ 2017年10月18日 15:40 ]

指輪授与式に姿を見せたウォリアーズの選手(AP)
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 昨季のNBAファイナルを制覇したウォリアーズが17日、地元オークランド(カリフォルニア州)で今季開幕戦に臨み、チャンピオン・リング授与式のあとにロケッツと対戦。第3Q終了時点で13点をリードしたが第4Qで20―34と失速し、結局121―122(前半71―62)で敗れて昨季のスパーズ戦に続いて2年連続で初戦を落とした。

 ウォリアーズは昨季レイカーズに所属したニック・ヤング(32歳)がベンチから出て6本の3点シュートなどでチーム最多の23得点をマーク。ファイナルでMVPとなったケビン・デュラント(29歳)は38分で20得点、ステフィン・カリー(29歳)も22得点をマークした。

 しかし第4Qに入って連続7失点でリズムを失い、このクオーターは20―34。残り10・6秒からのプレーではカリーが3点シュートを外したあと、リバウンドをキープしてデュラントがジャンプシュートを決めたが、ビデオ判定の結果、ボールをリリースしたのがタイムアップのあとと判定されて“幻のブザービーター”となった。

 ロケッツはプレーオフさながらの8人ローテーションで対抗。ジェームズ・ハーデン(28歳)が27得点、10アシストを挙げれば、クリッパーズから加入したガードのクリス・ポール(32歳)は4得点ながら8リバウンドと11アシストを記録。ベンチから出たエリック・ゴードン(28歳)は得意の3点シュートを6本すべて失敗したものの、それでも24得点をたたき出して勝利に貢献した。

 ベンチ勢で光ったのは昨季ラプターズとサンズでプレーしたスモールフォワード、PJ・タッカー(32歳)の好守両面における活躍。ロケッツは第4Q残り2分9秒、トレバー・アリーザ(32歳)の3点シュートで1点差に迫り、残り44秒にそのタッカーがフリースローを2本とも成功させて122―121と逆転した。タッカーは新天地初戦でゴードンと同じ29分間出場し、4本の3点シュートなどで20得点を稼いで“少数精鋭”となったローテーションを支えた。

 ロケッツがこの試合でリードを奪ったのは開始13秒で2―0となったケースを含めてたった2回で、合計の時間帯はわずか1分26秒。それでも最後の踏ん張りがものをいって王者を振り切った。

 なおウォリアーズの第2戦はペリカンズ戦。中2日となる20日にニューオーリンズでティップオフを迎える。一方、ロケッツは2日連続の試合。18日は敵地サクラメントでキングスと顔を合わせる。

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