リオ五輪金の田知本遥が引退「次を求める気持ちが湧いてこなかった」

[ 2017年10月4日 18:05 ]

2016年8月、リオデジャネイロ五輪柔道女子70キロ級で優勝し、金メダルを掲げる田知本遥
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 リオデジャネイロ五輪柔道女子70キロ級金メダルの田知本遥(27)=ALSOK=が4日、現役引退を明らかにした。全日本柔道連盟(全柔連)が発表し、同日に強化指定辞退届を提出した。10日に東京都内で記者会見を開く予定。気力の限界が主な理由だという。

 ALSOKによると、今後は同社に所属しながら、今春に進学した筑波大大学院での勉強に専念するという。

 富山県出身の田知本は2012年ロンドン五輪7位。全日本選抜体重別選手権を3度制するなど、日本女子中量級を長く引っ張ってきた。

▼ 田知本遥の話 柔道家として、次を求める気持ちが湧いてこなかったことが理由の一つ。リオ五輪では人生の全てを懸け、持てる力を全て畳の上に置いてくることができた。ロンドン五輪の敗戦を踏まえ、憧れの舞台で味わえた両方の経験を、次の道で生かしたいと思う気持ちが強くなった。

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2017年10月4日のニュース