白井「任せてください師匠」、内村に背中叩かれ個人暫定4位

[ 2017年10月4日 05:30 ]

体操 世界選手権第1日 ( 2017年10月2日    カナダ・モントリオール )

世界体操選手権第1日 男子予選で床運動を終え、内村(左)に迎えられる白井
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 師弟の間に言葉は必要なかった。鉄棒の演技を待つ白井の背中を、棄権を決断した内村が軽く叩いた。「全てをあれで伝えてくれた。ああいう動作をしてくれるだけでうれしかった」。鉄棒では新しく入れた離れ技の屈身コバチで落下したものの、床運動と1本目に「シライ/キム・ヒフン」を完璧に跳んだ跳馬は種目別で暫定トップ。個人総合暫定4位に「練習通りできたことに喜びを感じている」と冷静に振り返った。

 内村を師と仰ぎ、背中を追い続けてきたからこそ、動じない自分を見せたかった。「僕は世界で一番、練習を通してきている自信がある。ああいうこと(内村のケガ)があっても絶対にブレない。航平さんもそういう演技を期待していたと思う」。世界大会で9年ぶりに新王者が誕生する決勝は5日(日本時間6日)に行われる。「僕の分まで思い切ってやってほしい」と内村に思いを託された21歳は、「安心して上から見ていてほしい」と話し、自身のツイッターでも「任せてくださいね、師匠」と好演技を誓った。

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