W杯抽選会前に下鴨神社で蹴鞠体験 坂田好弘氏「精神的なレガシーに」

[ 2017年5月10日 11:59 ]

南アフリカ代表のアリスター・クッツェーヘッドコーチ(蹴る人物の左隣)らラグビーワールドカップ抽選会参加チーム関係者は、下鴨神社内にある関西でラグビーが発祥した「第一蹴の地」の前で蹴鞠を体験した
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 日本で開催される2019年ラグビーワールドカップ(W杯)の1次リーグ組み合わせ抽選会に先立ち、午前9時過ぎから世界文化遺産の下鴨神社内(京都市)で「蹴鞠(けまり)イベント」が行われた。南アフリカ代表のアリスター・クッツェーヘッドコーチら、参加チームの関係者が参加。午後5時からの運命の抽選会を前に、日本伝統の“フットボール”を体験するなど、明るい雰囲気に包まれた。

 イベントが行われたのは、関西のラグビー発祥の地。1910年に慶応義塾の学生が旧制・三高(京大の前身)の学生にラグビーを教えた場所で、後に三高OBが「第一蹴の地」と書かいた石碑を神社内に建立した。

 仕掛け人は、日本で初めて世界殿堂入りをした関西協会の坂田好弘会長。“関西でラグビーが産声を上げた地で伝統の蹴鞠を見せる”という「独り言から始まった」企画が実現し、「第一蹴の地をぜひ世界に紹介したいと思っていた。夢の一つがかなった」と感慨深げだった。

 「第一蹴の地」がラグビーの新たな聖地として日本、世界に広く知られることを望んでおり、「サッカーワールドカップ日本大会の時はサッカー競技場が新しく造られ、それがレガシーとして各地に残った。でも、ラグビーはどうか。専用競技場が増えたわけではない。今回の出来事は、精神的なレガシーとして残っていくと思う」と、声を弾ませた。

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2017年5月10日のニュース