錦織 1カ月半ぶり復帰戦で白星も不安残る内容

[ 2017年5月10日 21:13 ]

錦織圭
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 テニスのマドリード・オープンは10日、スペイン・マドリードで行われ、男子シングルス2回戦で世界ランキング8位の錦織圭(27=日清食品)が同40位のディエゴ・シュウォーツマン(24=アルゼンチン)を1―6、6―0、6―4で下し、約1カ月半ぶりの復帰戦を白星で飾った。

 久しぶりの実戦は不安を拭い切れない内容だった。第1セットの第4ゲームで最初のブレークを許すと、痛めていた右手首を気にするそぶりを見せた。凡ミスは17本を数え、このセットは1ゲームしか取れずに落とした。第2セットは集中力を高めて6ゲームを連取したが、ベンチに戻るたびに右手首を回したりさすったりと落ち着かない。大会前の会見で「まだ100%ではない。練習はほぼしていなかった」と話していたように万全でないのは明らかだった。

 最終セットは3度のブレークで常に先行したものの、粘るシュウォーツマンに2度のブレークバックを許し、第9ゲームでは4本のマッチポイントを取り逃した。試合勘は徐々に取り戻せても手首の不安はどうか。3回戦は世界30位のダビド・フェレール(35=スペイン)と2年ぶりの対戦。ハードワークを持ち味とする相手だけに激戦は必至。これからも厳しい戦いを強いられそうだ。

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2017年5月10日のニュース