カーリング混合ダブルス連敗で五輪へ崖っ縁…

[ 2017年4月27日 05:30 ]

カーリング 混合ダブルス世界選手権第4日 ( 2017年4月25日    カナダ・レスブリッジ )

ベラルーシ戦でスイープする小笠原(手前)と指示を出す阿部(WCF提供)
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 来年の平昌五輪出場枠を懸けて出場している世界ランキング17位の日本は、小笠原歩(38)、阿部晋也(37)組がA組第4戦で同32位のベラルーシに6―9、第5戦で同3位のハンガリーに4―15で敗れ通算2勝3敗となり日本の五輪枠獲得最低条件となる1次リーグ突破が厳しくなった。A組は同23位のラトビアが6勝目を挙げ、16強によるプレーオフ進出を決めた。

 日本は4人制で五輪3大会出場の実績を誇る小笠原が乱調で、2度も信じられないラストショットのミスでビッグエンドを献上した。ギブアップを余儀なくされたハンガリー戦後、氷上を降りる姿は放心したかのよう。「相手にいいところを押さえられた」と淡々と振り返ったが、目元は赤く染まっていた。

 有利な後攻の第1エンドに、ハウス(円)中央に残る相手ストーン2つをはじき出そうとしたが失敗。ハウス内の日本のストーン3つが無情にも玉突きで外へ散り、いきなり4点を失った。

 エンド開始時に置くストーンをハウス端寄りに配して中央を空け、大量点を挙げやすくする「パワープレー」を仕掛けた第4エンドも狙いが外れる。最後の一投がハウス内の日本のストーンを押し出し、残る相手のストーン4つともが生きる最悪の結果を招いた。

 次戦でエストニアに負ければ高い確率で敗退が決まる。ダメージは相当だろうが、集中を切らせるわけにはいかない。小笠原は「一投一投やっていくしかない」と自らに言い聞かせるように声を振り絞った。

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2017年4月27日のニュース