ジョコ撃破のイストミン 大金星に「僕が良すぎた」、けいれん乗り越えた

[ 2017年1月19日 20:50 ]

全豪オープンテニス第4日   イストミン7―6、5―7、2―6、7―6、6―4ジョコビッチ ( 2017年1月19日    オーストラリア・メルボルン・パーク )

男子シングルス2回戦で、ジョコビッチを下したイストミン(AP)
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 ジョコビッチのリターンが外れた瞬間、ボールを高く打ち上げ、天をつんざく雄叫びを上げた。大金星を上げたイストミンはコート上でのインタビューで「まずはノバクに謝りたい。今日は僕が良すぎた」と謙遜とも自慢ともつかない言葉で、観客の笑いと拍手を誘った。

 12年には33位までランキングを上げたが、徐々に成績を落とし、昨年はケガもあってついにトップ100から転落。今回はアジア・パシフィック予選を勝ち抜いての出場権獲得だった。「第3セットから足がけいれんしていた」と言うが、4時間48分のフルセットマッチで走行距離はジョコビッチの4031メートルをしのぐ4054メートルをマーク。「想像もできなかった」という大金星を手にした。

 ジュニア時代には交通事故で3カ月入院し、足には80針縫う大けがを負った。「医者もまたテニスを始めるとは思ってなかったかもしれない」と復帰までに2年間を要するほどだった。「母には感謝したい。ずっと自分を信じ続けてくれたから」と小さい頃から家族として、またコーチとして支えてくれた母・クラウディアさんにも感謝した。特徴的なオークリーのサングラスについては「コンタクトも試したけど合わなかったんだ。悪いのは片方だけで、両目は必要ないからね」と説明し、「バンダナと同じ色でそろえるとカッコいいんだよ」とご満悦だった。

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