みなみ貫禄イーグル アマ2勝目は私が先!奈紗と並んだ暫定4位

[ 2016年10月9日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディース 第2日 ( 2016年10月8日    静岡県裾野市 東名カントリークラブ=6586ヤード、パー72 )

8番、チップインイーグルを決めた勝みなみは歓喜のジャンプ
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 2人の天才女子高生がそろって優勝を狙える位置につけた。14年KKT杯バンテリン・レディース優勝の勝みなみ(18=鹿児島高3年)と先週の日本女子オープンを制した畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が8日、ともに通算4アンダーで首位と1打差の暫定4位に並んだ。アマチュア選手がツアー2勝目を挙げれば、史上初の快挙となる。この日は濃霧と雨の影響で日没サスペンデッドとなり、ホールアウトできたのは9人だけ。天候などを考慮し、競技は36ホールに短縮されたため、9日はインの9ホールだけの短期決戦となる。

 アマ2勝目は私が先よ、と言わんばかりのスーパーショットだった。8番パー5。勝は2オンを狙って5Wを持ったが、ミスショットでボールは左に大きく曲がった。第3打はラフからピンまで残り44ヤード。58度のウエッジで入念に素振りを繰り返し、放ったアプローチはピン手前に落ちてカップへ一直線。そのまま「カンッ」と音を立てて消えた。チップインイーグルに両手を上げて大喜び。この日は9ホールを消化したところで日没となったものの、目標のツアー2勝目を狙える位置に浮上し、「久しぶりにゴルフが楽しかった」と笑みがはじけた。

 畑岡とは14年の日本ジュニア最終日以来の同組だった。この時は6打差をひっくり返して優勝したが、相手はいま最も注目を浴びている存在。「最初は意識するかなと思ったけど、そんな雰囲気もなく楽しくやれた」と意に介さなかった。競技再開を待つ間も「そのおにぎりおいしいよね」などとガールズトークに花を咲かせ、「たくさん笑ったので、血の巡りも良くなって体が冷えなかった」という。今年はスイング改造の影響でショットが安定しなかったが、先週からバックスイングをフラットに上げる元のスイングに戻し、「小さい頃から慣れているので、タイミングが合う」と悩みも解消した。

 6月のニチレイ・レディースでは最終日を首位で迎えたが、スコアを伸ばせず2位に終わり、悔し涙に暮れた。「あの時は半分くらい勝てるかなと思っていた」だけにより悔しさが募った。だからこそ「優勝のことは考えず、アンダーで回るという目標達成を第一に考えたい」とあえて気持ちにブレーキをかけることを決めた。だが初日には「ツアー2勝目を今年達成できなければ、プライドが許さない」とも話しており、闘志に火がついているのも事実。史上初のアマ2勝目を狙う2人による9ホールの同組対決。主役は絶対に譲らない。

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2016年10月9日のニュース