Bリーグ22日開幕 川淵節全開「視聴率15%ぐらい欲しい」

[ 2016年9月22日 06:08 ]

富士通とのパートナー契約を締結し、取材に応じる(左から)JBA三屋会長、JBA川淵EA、Bリーグ大河チェアマン

 ナショナルリーグ(NBL)とbjリーグが統合し、新たに発足した男子プロバスケットボールのBリーグは22日、アルバルク東京(A東京)―琉球戦で開幕する。両チームは会場の国立代々木競技場で前日練習を行い、歴史的勝利へ気合十分。自ら中心となって同リーグを立ち上げた日本協会の川淵三郎エグゼクティブアドバイザー(EA、79)は、歴史的初戦のテレビ視聴率10%超えを目標とした。

 日本バスケットボール協会(JBA)とBリーグが富士通とパートナー契約を結ぶ場で、川淵節は全開になった。フジテレビで午後6時30分から生中継される初戦。目標の視聴率を問われると「とにかく2桁。欲を言えば(平均)15%ぐらい欲しい」と期待。間髪入れずにJBAの三屋会長が「高いです」と突っ込むと「目標は低く設定しちゃあいけませ~ん。15%いけば大万々歳。15、15、頼みますよ~」と笑った。リーグの将来を占う一大イベント。お茶の間にアピールするチャンスを逃すわけにはいかない。

 準備は整った。世界で初めてコート全面にLEDパネルを敷き詰め、3点シュートやダンクシュートなど得点の瞬間にコート上で光の演出が行われる。国内最大級のビジョンも設置。あらゆる角度から試合が観戦できる。川淵EAも「見た人はとりこになる。今までバスケを見たことない人がアリーナに来てくれる」と自信を見せた。

 両チームが前日練習を行う中、A東京の田中大貴は「いよいよ始まる。明日の開幕で強いアルバルクを見せたい。エリート集団が雑草集団に負けるわけにはいかない」と強気発言。この日沖縄から移動してきた琉球の金城茂之は、地元ファンの声援で送り出され「プロバスケ選手になりたいという子供たちの目標になれれば。いい結果を地元に持ち帰りたい」と意気込んだ。

 かつてはbjリーグとナショナルリーグに分裂していた国内リーグ。2つのリーグが統合して、幕を開ける新時代へ向け、川淵EAは「Jリーグも3年間その勢いで右肩上がり。スタートからどーんといければ」と力を込めた。

 【Bリーグアラカルト】

 ☆年間王者 B1、B2ともに各18クラブあり、6クラブずつ東、中、西地区に分かれている。シーズンは地区内で36試合、他地区で24試合、合計60試合を行う。各地区1、2位とそれを除いた全クラブ中、上位2位の計8クラブがトーナメントで年間王者を決定する。

 ☆残留プレーオフ シーズン終了後にB1の15~18位の4クラブはトーナメントを戦う。1位になれば残留、2位はB2との入れ替え戦、3、4位はB2へ自動降格となる。

 ☆24秒ルール ボールを持つチームは24秒以内にシュートを打たなければならない。

 ☆ファウル プレーヤーは1試合ファウル5回で退場。チーム全体のファウル数も積算され、クオーターごとに一定回数に達すると、どのエリアでファウルしても相手に2本のフリースローが与えられる。

 ☆バスケットカウント シュート動作中のプレーヤーにディフェンスがファウルを犯した場合、そのシュートが外れた場合は2本のフリースローが与えられる。入った場合は1本のフリースローが追加される。

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2016年9月22日のニュース