優作 奮闘21位!イーグルで「とっさに」“ヒメネスダンス”

[ 2016年6月20日 05:30 ]

ホールアウトし、同組の選手と握手する宮里優作(左)

全米オープン 第3日

(6月18日 米ペンシルベニア州 オークモント オークモントCC=7274ヤード、パー70)
 宮里優作(36=フリー)が第3ラウンドを71で回り、通算3オーバーの21位となった。同日に回った第2ラウンド18番ではイーグルを奪うなど69をマーク。谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は第2ラウンドで76、第3ラウンドを終えて通算10オーバーで59位につけた。シェーン・ローリー(29=アイルランド)が通算7アンダーの首位。松山英樹(24=LEXUS)は通算12オーバーの119位に終わり、池田勇太(30=日清食品)、谷口徹(48=フリー)とともに予選落ちとなった。最終日に最終ラウンドが行われる。

 普段は冷静な宮里が思わず腰をくねらせた。1日36ホールを回った第3日。午前中の第2ラウンドで豪快な一打が飛び出した。9ホール目の18番パー4。右セミラフからピンまで188ヤードの第2打を6Iで直接カップに入れた。

 ギャラリーの大歓声を受け「とっさに出ちゃった」と、自身と同じく葉巻を愛するヒメネス(スペイン)でおなじみの“ヒメネスダンス”を披露。イーグルの模様は全米にも中継され、自宅で観戦していた妹の藍は、母・豊子さんへ無料通信アプリのラインを通じ、喜びを伝えたという。

 イーグルに加え「1年に1回あるかないかのパットだった」と24パットで69を出した。第3ラウンドはショットがぶれながらも、71で耐えた。初の全米オープンながら、「このコースは寄せやすいところにグリーンをわざと外す勇気も必要」と柔軟な対応力が光った。

 現在世界ランクは日本勢5番手の139位。今大会での活躍次第では世界ランクの急上昇が予想され、五輪に加え、全米プロ選手権出場も見えてくる。さらに10位以内に入れば、今大会の来年の出場権も手中にする。「このコースをこれだけ回れるのがうれしい。ちょっとでも順位を上げたい」。最終日の19日は自身と妹の誕生日で父の日でもある。「いいプレゼントができれば」。家族の幸せも願い、残り18ホールを回る。

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2016年6月20日のニュース