錦織「経験の力で」4強進出 キリオスの勢いはね返した

[ 2016年5月8日 05:30 ]

男子シングルスで準決勝進出を決め、観客の声援に応える錦織圭

 テニスのマドリード・オープンは6日、マドリードで行われ、男子シングルス準々決勝で第6シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング21位のニック・キリオス(オーストラリア)に6―7、7―6、6―3で逆転勝ちし、3年連続でベスト4に進出した。7日夜(日本時間8日午前3時以降)の準決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

 最後はバックハンドを鮮やかに打ち込み、26歳の錦織が2時間38分の戦いに決着をつけた。才能を認める21歳の新鋭に時速200キロ近いサーブで18本のエースを許したが、勢いをはね返し逆転。安定したラリー戦で流れを取り戻し「厳しい展開にも慌てず、経験の力でリターンも徐々に良くなった」と対応力が光った。目標のマスターズ初制覇へ、準決勝では6連敗中のジョコビッチに挑む。「最近はボコボコにやられているけど、作戦を考え直して勝ちにいきたい」と力を込めた。

 ◆錦織第6シード テニスのイタリア国際(8~15日、ローマ)の組み合わせが6日、発表され、男子シングルスの錦織圭(日清食品)は第6シードで2回戦から登場することになった。テイムラズ・ガバシビリ(ロシア)とビクトル・トロイツキ(セルビア)の勝者と対戦。順当に勝ち上がれば準々決勝で第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)と顔を合わせる。

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2016年5月8日のニュース