ボミ2位死守“母の日プレゼント”6億円超えメジャー3冠で飾る

[ 2016年5月8日 05:30 ]

<サロンパスカップ 3日目>9番、サードショットを放つイ・ボミ

ワールド・レディース・サロンパス・カップ第3日

(5月7日 茨城ゴルフ倶楽部東コース=6605ヤード、パー72)
 2位から出た昨年の日本ツアー賞金女王イ・ボミ(27=韓国)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算8アンダーの208で首位と5打差の2位を死守。ツアーに同行して支えてくれる母・ファジャさん(54)のためにも“母の日優勝”に挑む。2位から出たレキシー・トンプソン(21=米国)が7バーディー、ボギーなしで今大会における18ホールの最少スコアに並ぶ65をマークし、通算13アンダーまで伸ばして単独首位に立った。

 決して本調子ではない。それでも、メジャーの舞台で連日アンダーパーをマークしてくるのが女王イ・ボミの強さだ。「左に行くイメージがあるから気をつけている」とショットに違和感を抱えつつも、6番パー3ではティーショットをピン手前1メートルにつけてバーディーを奪うなど随所に好ショット。「スタート前には風が吹いていたので、イーブンパーでのラウンドで良いと思っていた。それは達成できたので満足しています」とまずまずの手応えを口にした。

 開催コースが西Cから東Cに替わった昨年は初日に9個のバーディーを量産するなど、トーナメントコースレコードを樹立する65をマークして首位に立った。しかし、最終日は75とスコアを伸ばせず3位に終わり、韓国の後輩であるチョン・インジにタイトルをさらわれた。その悔しさは今でも胸にくすぶっており、「去年はとても悔しかった。西Cより東Cの方が得意なので、この東コースで勝ちたい」と意気込みは大きい。

 8日は日本の母の日だ。12年9月に父ソクジュさん(享年56)を亡くし、現在は母ファジャさんがツアーに同行してイ・ボミを支えている。ラウンド中に食べるキンパ(韓国巻き寿司)を作ってくれる母のためにも「優勝するのが一番良いプレゼントだと思う」と力を込める。

 単独3位以上なら生涯獲得賞金が6億円を突破する。136試合での達成はアン・ソンジュ(韓国)の119試合に次ぐ史上2番目のスピード記録になるが、目指すのはそこではない。首位のトンプソンとは5打差。「(トンプソンを見て)良いプレーをしたらスコアが出るんだなと思った。メジャーなので、私も頑張って上に行きたい」。12年ツアー選手権、13年日本女子プロ選手権とメジャーでは過去2勝し、今大会で3冠目を狙っている。日本ツアーが誇る最強女王として負けるわけにはいかない。

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2016年5月8日のニュース