野口が引退会見「幸せな陸上人生」アテネ五輪女子マラソン金

[ 2016年4月15日 15:30 ]

引退会見で笑みを浮かべるアテネ五輪マラソン女子金メダリストの野口みずき

 2004年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずき選手(37)=シスメックス=が15日、神戸市内で開いた記者会見で「幸せな陸上人生を歩むことができた。(実業団に)入社のとき、脚が壊れるまで走りたいと目標を言ったが、その言葉通り、思う存分走り切れた」と述べ、現役引退を正式に表明した。

 三重・宇治山田商高からワコール入りし、グローバリーを経て05年12月からシスメックスに所属。03年に大阪国際女子マラソンで国内大会最高の2時間21分18秒で優勝し、世界選手権で銀メダルを獲得した。05年には2時間19分12秒の日本記録を樹立した。最も印象に残るレースはアテネ五輪だとし「今でもいいレースができたと思っている」と振り返った。

 2連覇が期待された08年北京五輪を故障で欠場すると、その後は「何度もどん底を経験した」とけがに悩まされた。ことし3月の名古屋ウィメンズで23位に終わり、リオデジャネイロ五輪代表に届かず「故障が尾を引き、トップレベルの走りができなくなってしまった」と引退を決断した。

 今後については「どういう形になるか分からないが、お世話になった陸上に恩返しがしたい」と説明した。

 ▼高橋尚子さんの話 お疲れさまでした。常に全力で走り続ける姿は多くの人に刺激や感動を与えてくれました。長い間、マラソン界を率いてくれてありがとう。マラソン界に刻まれた功績はずっと輝き続けるでしょうし、みずきちゃんのこれからの人生も金メダル同様に輝いていくことを願っています。

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