錦織 ナダルにストレート負け 主導権握るも引き戻された

[ 2016年3月20日 05:30 ]

ポイントを落とし悔しげな表情の錦織(AP)

テニス・BNPパリバ・オープン

(3月18日 米カリフォルニア州インディアンウェルズ)
 男子シングルス準々決勝が行われ、第5シードの錦織圭(26=日清食品)は第4シードのラファエル・ナダル(29=スペイン)に4―6、3―6のストレートで敗れ、準決勝進出を逃した。第1セットの第3ゲームで先にブレークを奪い主導権を握ったが、第5ゲームのブレークポイントを生かせず、流れを明け渡した。次は男女共催のマイアミ・オープン(22日開幕)に出場する。

 じわじわと追い詰められた。錦織は先に主導権を握ったものの、堅い守備と89%の確率で第1サーブを決めて耐えたナダルに徐々に流れを引き戻された。「少しずつ彼のボールが深くなってきて展開が変わった。リターンで攻められなかった」。昨年8月のロジャーズ杯準々決勝、8度目の対戦で初勝利を挙げたナダルから2連勝とはならなかった。

 第1セットの3―1の第5ゲームでブレークポイントを生かせず、突き放すチャンスを逸した。第6ゲームの30―30の場面では、ナダルがライン際のボールを拾い、プレーを続行しながら、錦織がスマッシュを打とうとしたタイミングでビデオ判定を要求。「アウト」と判定され、ブレークを許した。その後はミスが目立ち、ラケットを投げる場面もあった。「(有利な)風上のゲームで、しっかりキープしないといけなかった」と肩を落とした。

 次は男女共催のマイアミ・オープンに出場する。練習拠点での開催となり、14年には準決勝に進出している大会。「疲れもあるので少し休んで、マイアミで上までいけたらいい」と巻き返しを誓った。

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