エンブレム最終審査は委員の投票で 4月以降に正式発表

[ 2016年3月8日 17:03 ]

 2020年東京五輪・パラリンピックの新たな公式エンブレムを選考する大会組織委員会のエンブレム委員会は12回目となった8日の会合で、最終審査は委員21人の投票で過半数を得た作品を選ぶことに決めた。各委員1票で、いずれかの作品が過半数の票を得るまで最下位を除いて投票を行う。開票後は即日組織委の理事会で承認を得て発表する予定。委員長の宮田亮平東京芸術大学長は、正式発表は4月以降になるとの見通しを示した。

 組織委は四つに絞り込んだ候補作品の商標調査と商標登録の出願手続きを進めており、最終審査前に一般にも公開する。エンブレム委はインターネットなどで集める国民からの意見を参考にして議論を重ねた上で投票に入る。欠席する委員の事前投票も受け付けるという。

 宮田委員長は「極めてシンプルがいい。全委員に投票できるようにして、お気持ちを反映したい。(国民の意見も含めて)全てのものを無駄にしたくない」と話した。同委員長は文化庁長官に就任する4月1日以降もエンブレム決定まで兼職する考えを明らかにした。

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2016年3月8日のニュース