ケニアに五輪出場禁止も 国際陸連コー会長が警告

[ 2016年2月19日 04:36 ]

 国際陸連のコー会長がドーピング違反の相次ぐケニアに対し、薬物対策の不備でロシアと同様に世界反ドーピング機関(WADA)から「不適格組織」と認定された場合、リオデジャネイロ五輪への出場禁止処分の可能性もあると警告した。18日、英メディアが伝えた。ケニア・オリンピック委員会のケイノ会長は問題解決へ政府の緊急決議を促し、波紋が広がっている。

 長距離王国のケニアはドーピングに絡んだ賄賂疑惑や組織の腐敗も指摘され、改善要求を求めたWADAの期限を過ぎて「監視リスト」に提示された。コー会長は英国のテレビ番組で「比較的少数の国が陸上界にダメージを与えている。世界選手権や五輪から撤退させることが必要であれば、それもやらなければいけない」と指摘し、無期限の資格停止処分を科したロシア陸連と同様の処分の可能性に言及した。

 国際陸連の倫理委員会はケニア陸連のキプラガト会長やオケヨ副会長ら幹部3人に対し、反ドーピング態勢に関する不正疑惑や協賛金の不正流用の疑いで暫定的な資格停止処分を科している。(共同)

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