競歩初メダルどころか惨敗 恥骨炎症の鈴木 涙の棄権「ふがいない」

[ 2015年8月23日 10:49 ]

<世界陸上北京大会・2日目>男子20キロ競歩を途中棄権。インタビューを受け、涙をぬぐい、引き揚げる鈴木雄介

 陸上・世界選手権第2日は23日、男子20キロ競歩が行われ、ミゲルアンヘル・ロペス(スペイン)が1時間19分14秒で初優勝した。金メダルが期待された世界記録保持者・鈴木雄介(27=富士通)は11キロ付近で途中棄権した。股関節に痛みを抱えていた。日本勢は3大会連続の8位入賞はならず、惨敗。五輪、世界選手権を通じて競歩初となるメダルを逃した。

 鈴木は恥骨を炎症。今年5月に痛みが出た。今村コーチによると「このまま痛い中でレースを進めても、結果に結び付かないので、自ら判断した」という。
 
 ロペスは19キロ手前でスパート。中国の王鎮を引き離した。

 来年のリオデジャネイロ五輪代表に決まる8位入賞圏内にいた藤澤勇(27=ALSOK)はトラックに入ってスピートが落ち、1時間21分51秒の14位に終わった。今年の日本選手権覇者・高橋英輝(22=富士通)は48位に沈んだ。

 ▼鈴木雄介の話 悔しい。期待してもらっていた中、こういう結果でふがいない。6キロすぎで結構な痛みがあった。(リオデジャネイロ五輪がある)来年が本番なので、やめた方がいいと思った。

 ▼藤澤勇の話 やり切ったけれど、もったいないことをしたなと思う。(五輪代表争いは)ハイレベルな戦いになる。また挑戦していく。

 ▼高橋英輝の話 動きがバラバラになった。(鈴木)雄介さんの状態が良くなくて、自分がと思ったが…。次は日本の力を見せたい。

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