香生子 ラストスパートで圧勝、涙見せ「感謝の気持ちでいっぱい」

[ 2015年8月8日 00:51 ]

女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得、笑顔の渡部香生子(AP)

水泳の世界選手権第15日

(8月7日 ロシア・カザニ)
 18歳の渡部が五輪、世界選手権の女子200メートル平泳ぎで92年バルセロナ五輪の岩崎恭子さん以来の頂点を極めた。

 レースの入りは抑えめに50メートルを3番手、100メートルでは2番手に上がり、150メートルも差を詰めて2番手で前を行くペダーセン(デンマーク)を射程にとらえた。残り25メートルで一気に抜き去るとあとは後続に差を広げるばかり、2位に1秒29差をつける圧勝だった。

 プールから上がった渡部はうれし涙を見せて「ありがとうございます。緊張したけど優勝できてうれしい。応援してくれた人に感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを表した。前日の女子200メートルバタフライの星の金メダルについても力になり「いい刺激になってそれに続こうと思った」と振り返った。

 今大会は200メートル個人メドレーは銀メダルで同種目五輪、世界選手権を通じ日本勢初の表彰台に立ち、100メートル平泳ぎも100分の1秒差で4位。本命の種目でついに頂点に立った。

 この金メダルが日本勢が獲得した世界選手権100個目のメダルとなり、来年のリオ五輪切符も手にした。渡部は「信じられない」としながらも、15歳で出場したものの十分に力を発揮出なかったロンドン五輪の雪辱、そして女王として迎えるリオへ大きな希望が開けてきた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年8月8日のニュース