37歳“オールド・ルーキー”藤田大がプロ2戦目で2差発進

[ 2015年5月22日 05:30 ]

3アンダーで5位発進した藤田大

男子ゴルフツアー・関西オープン第1日

(5月21日 滋賀県東近江市 名神八日市カントリー倶楽部=6900ヤード、パー71)
 37歳の“オールド・ルーキー”藤田大(ふとし、横浜CC)がプロ2戦目で首位と2打差の5位発進した。パットがさえて4バーディー、1ボギーの68。妻子を抱えて33歳でプロに転向した元トップアマが、初の賞金獲得を目指す。

 開幕から外国勢がツアーを席巻する中、プロの世界では無名の37歳が初日に輝いた。藤田大はパットが好調。13、14番で約4メートルを沈めて連続バーディー。大会前、所属先の先輩で10年大会で優勝した野仲と練習ラウンドし「ソフトに転がさないとプロの試合はカップ周りで止まらない」と、タッチをつかんだことが3アンダーにつながった。

 02年に日本アマ、09年に日本ミッドアマを制したトップアマが、33歳でプロに転向。妻と子供2人を抱えながら厳しい世界に挑んだのは、高いレベルを求めたからだ。「アマのゴルフに面白みがなくなった」。昨年までの4年間はツアー未出場。予選会を突破した前週の日本プロがツアー初出場と現状は壁に苦しんでいるが、悔いはない。

 「日本プロは1打足りず予選落ちして0円。通ったら最低でも30万円ぐらいの賞金があった。たった1打で30万円。プロとアマではそこが違うし、だからレベルが高い」

 40歳までに結果を残すという期限を設けてのチャレンジ。「4日間プレーしたい」と今大会で予選を突破し、賞金を手にしてプロの実感を得る。

 ▼藤田 大(ふじた・ふとし)1977年(昭52)12月19日生まれ、神奈川県出身の37歳。神奈川大を出てゴルフ雑誌の編集の仕事をしながら競技に出場。02年に日本アマチュア選手権に優勝した後に現在の所属先である横浜CCへ移った。今年の優先出場順位は308位で、年間の出場資格はない。1メートル71、67キロ。得意クラブは9I。

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