美宇 卓球世界選手権から帰国一瞬、日本17時間滞在もう遠征

[ 2015年5月6日 05:30 ]

平野美は世界選手権から休む間もなくスペインに出発

 卓球女子で世界ランク29位の平野美宇(15=エリートアカデミー)が5日、ジュニアサーキットのスペイン大会(6日開幕)に出場するため、ヘルシンキ経由で成田発の航空機で出発した。4日に世界選手権蘇州大会の行われた中国から帰国したばかりで、日本滞在はわずか17時間あまりの弾丸日程。16年リオデジャネイロ五輪代表を目指し、世界ランクを上げるため、息つくひまなく飛び立った。

 リオ切符へ突き進む。大きなキャリーケースを両手で押して現れた平野は、6日開幕のジュニア大会、13日開幕のワールドツアーのベラルーシ・オープンの2連戦に「世界ランクを上げるためにポイントを稼ぎたい」と意欲を見せた。

 4日発表の世界ランクは29位で自己最高位となったが、日本選手6番手。中3ペアの相棒で日本人3位の伊藤美誠(14=スターツ)が今週を休養に充てる中、ポイントがワールドツアーに比べて高くないとはいえジュニアの試合を入れた。「上はたくさんいるので(自己最高位が)うれしいとかじゃなくて、これから頑張ろうという感じ」と笑顔はなかった。

 弾丸スケジュールにも動じない。世界選手権から羽田空港に帰国したのが4日午後5時半すぎ。取材に対応して、エリートアカデミーの拠点である東京北区の味の素トレセンに戻った。消灯時間は同11時のため、夕食や遠征準備でドタバタ。この日は成田を午前11時に出発する便とあって、同8時半すぎには成田空港に到着していた。日本滞在は17時間あまり。それでも「(寮では)準備で終わった。洗濯して、また入れて。でも、洗濯して、そのまま入れるだけだから、タンスから出すよりも楽」と笑い飛ばすたくましさがあった。

 16年リオデジャネイロ五輪代表は9月発表の世界ランクで日本選手上位2人が大陸予選に進み、団体戦要員として3番手の推薦が濃厚。夢の20年東京五輪金メダルに向け、リオ出場を目標に掲げる平野は「頑張りたい」と語気を強めた。夢舞台へ休む暇はない。

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2015年5月6日のニュース