萩野「あれ?という感じ」順当に1冠も終盤失速…日本新届かず

[ 2015年4月8日 05:30 ]

男子400メートル自由形決勝で優勝した萩野

競泳日本選手権第1日

(4月7日 東京辰巳国際水泳場)
 萩野公介(20=東洋大)は男子400メートル自由形で3分45秒19で3連覇し、代表入りを決めたが、ゴールしてタイムを見た瞬間に思わず首をひねった。「あれ?という感じだった。納得いかない。悔しい」。

 4種目に出場予定の今大会で、まず順当に400メートル自由形を制した。しかし3分45秒19の優勝タイムは「最低でも日本記録は上回っていると思っていた」という感触とはかけ離れていた。

 最初の50メートルから25秒25と積極的に飛ばした。250メートルまでは昨年自らがマークした日本記録を上回っていた。だが、そこからずるずるとペースが落ちた。スタミナ切れなら納得もできるが、当の萩野にその感覚がない。「いい感じだったのに…」と体感速度とタイムのズレに原因を見いだせない様子だった。

 普段なら追い込みに強さを見せる萩野だが、この日は独泳で果敢に記録に挑んだ。平井伯昌コーチは「アルバイトの悲しいところで、つめきれていないところがある」とレース運びの面で本職でないがゆえに準備不足の点があると指摘した。萩野は「悔しいけど大会は終わっていない。大会中に修正することもやっていかないと」と一つの課題と捉え、今後のレースへと気持ちを向けた。

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