「松山のスイング好き」マスターズ2勝“新帝王”ワトソン絶賛

[ 2015年4月8日 05:30 ]

練習場で入念に調整する松山

 新帝王が松山のスイングを絶賛した。米男子ゴルフのメジャー第1戦マスターズは9日にジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。2年連続4度目の出場となる松山英樹(23=LEXUS)は6日、ラウンドせず約3時間の練習を行った。途中でマスターズ2回優勝のトム・ワトソン(65=米国)から賛辞を贈られ、大舞台に向けての調整も熱が入ってきた。

 昼下がりのドライビングレンジ。松山が打ち始めて1時間が過ぎた頃だった。自分の練習のためにやってきたT・ワトソンが歩み寄ってきた。

 マスターズを2度制した「新帝王」は、「久しぶりだな」と日本のエースに声を掛けて笑顔で握手を交わすと、しばらく後方に立って見守っていた。そしてスイングをまねしてこう言った。

 「君のスイングが好きだ」

 T・ワトソンは、松山が2度目に出場した12年マスターズの予選ラウンドで初めて同組でプレー。13年の全米プロで練習ラウンドをともにし、同年11月のダンロップ・フェニックスの練習日にも一緒に回った。早くから松山を高く評価しており、13年全米プロの際には「ワンダフル・アイアン」と口にするなど特にアイアンショットを絶賛。この日掛けた言葉も決して社交辞令ではない。

 オーガスタ・ナショナルGCはこの日からギャラリーが入り、お祭りムードになってきた。約3時間の練習を終えた松山は「ギャラリーが入って雰囲気が変わった。明日(7日)回ってまた(雰囲気が)変わると思う。しっかりとつかんでいけたらいい」と話した。復帰戦となるタイガー・ウッズについては「タイガーがいるだけで雰囲気が変わると思うので、楽しみ」と歓迎した。

 プレーに関してはまだ不安要素もある。特にパットについては練習グリーンで短い距離を外して首を捻る場面も見られ「微妙。試合でやってみないと分からない部分がある」と漏らした。

 それでも「自信を持っていけるよう、あと2日間しっかり練習できれば」と視線を上げる松山。頂点を見据える23歳を、新帝王の言葉が後押ししている。

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