食物アレルギーに負けない!未勝利の岡村“堅実”パー重ね3差

[ 2015年4月3日 05:30 ]

4番、バーディーパットを決め、ギャラリーの声援に応える岡村

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第1日

(4月2日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72)
 ツアー未勝利の岡村が堅実なマネジメントで首位に3打差の6位につけた。

 「手堅くショットを(グリーンに)乗せたいタイプだが、ピンポジションが難しいので」と無理にパーオンを狙わずに得意のアプローチでパーを重ねた。パーオンは8ホールにとどまったが、15番パー5で残り110ヤードをPWで3メートルにつけるなど、メリハリをつけたゴルフで4バーディー(2ボギー)を奪った。

 この日もマスクをしてプレーしたように、高校生の頃からぜんそくに悩まされ、昨年オフに血液検査を行ったところ重度の食物アレルギーと判明した。小麦、卵、乳製品などを食べると体調不良に陥るため、体重は10キロも減った。今季開幕前は検査や治療で病院に通い詰め、3カ月のオフはクラブを5度しか握れなかった。調整不足のため、これまでの3戦は全て予選落ちだった。「どうすれば良いか分からない状態だった」が、思い切って攻め方を変えたことが結果につながった。

 今季からキャンピングカーを導入した。車内にキッチンがあり、アレルギー食物が含まれない食事を用意できる環境が整った。「あすも無理せず頑張りたい」と22歳の苦労人は花を咲かせる時をじっと待っている。

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2015年4月3日のニュース