逸ノ城 最大の敵はスイーツ!?現実逃避で体重計にも乗らず

[ 2014年12月17日 05:30 ]

時天空(左)に厳しい稽古をつけられて仰向けになる逸ノ城

 “モンゴルの怪物”の最大の敵はスイーツ!?大相撲の初場所(来年1月11日初日、両国国技館)に向けて関脇・逸ノ城(21=湊部屋)が16日、東京都墨田区の時津風部屋で出稽古を開始した。今月上旬の冬巡業後から初めて関取衆と胸を合わせたが、太り過ぎが原因で最後のぶつかり稽古ではバテバテ。どうしても我慢できずに大好物の甘いものを食べてしまうことが癖になっていることに加え、現実を知るのが怖くて体重計からも逃げている状況だという。

 今の逸ノ城なら日々ダイエットに励む女性の気持ちも分かるのかもしれない…。今月初めての出稽古で“太り過ぎ”という現実に直面。22番取って21勝1敗と申し合いでは好調をアピールしたが、ベテラン時天空にぶつかり稽古で胸を出してもらった際にスタミナ切れした。「体がむちゃくちゃ重い。すぐハアハアなっちゃう…」。開始から1分後には、すり足や押す力がなくなって何度も土俵上に仰向けとなって砂まみれ。師匠の湊親方(元幕内・湊富士)も「太り過ぎ。息が上がって全然。あと10キロ落とせば、もっと動けるし、速くなれる」と指摘した。

 理想の体重は185キロだが、本人は「200キロは超えていると思う」と漏らす。太り過ぎの原因は「ショートケーキとかクリームパンとか、甘いものを見ると我慢できない」から。ダイエットをする気はもちろんあるが「“あしたから我慢するから、きょうは食べてもいいか”というのがずっと続いている」と誘惑に負け続けている。部屋の夕食は午後6時からで「夜9時10時になると腹が減ってくるんですよ」と、ついついコンビニに出向いてスイーツを3つほど購入してしまう。

 現在使っている体重計は200キロまでしか計測できない。それだけに、師匠は「300キロまで量れるやつじゃないと駄目だな」と新たに購入する意向を示した。だが、当の本人は「怖いんで、最近は量らないようにしている…」と完全に現実から逃げている状況だ。くしくもこの日は時津風部屋を創設した大横綱・双葉山の命日だった。偉大過ぎる大先輩の写真が掲げられる稽古場で現実に直面した“現代の怪物”にとっては、何とも皮肉な展開。ダイエットの成功と今後の成長は全て自分自身との闘いなのかもしれない。

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2014年12月17日のニュース