孔明、マスターズ決める!今季最終戦で切符必ず「燃え切る」

[ 2014年12月9日 05:30 ]

<JGTO年間表彰式>獲得した(左から)平均ストローク、最優秀選手、賞金ランキング、ゴルフ記者賞の各賞を前に笑顔を見せる小田孔明

 男子ゴルフツアーの14年度表彰式が8日、都内のホテルで行われ、賞金王となった小田孔明(36=フリー)が最優秀選手賞を初受賞するなど最多4冠を獲得した。来年4月のマスターズ出場(米ジョージア州オーガスタ)を目指し、11日開幕のタイ選手権(タイ・アマタスプリングCC)に出場予定。自身シーズン最終戦で夢舞台の切符をつかみ、最高のフィナーレを迎える。

 ツアーメンバーが並んだひな壇で、ひときわ脚光を浴びたのはキングの小田孔だった。賞金王獲得から一夜明け、12万円する迷彩柄の高級靴を履き、ジャケット姿で登場。今季の活躍が認められ、MVPなど4部門を初受賞し、「ゆっくり眠れて、いろんな賞をもらえて最高の気分です。(痛かった)胃も全快しました」と笑みをこぼした。

 前週の成績で世界ランクは1つ上昇し53位。年末発表時で50位以内に入れば、目標のマスターズ出場が決まる。最後の可能性を懸けて、この日深夜の羽田空港発の航空機で、タイに渡り11日開幕のタイ選手権に臨む。「あと1試合。最後だと思って振り絞ってやる」と言葉に力を込めた。

 表彰式会場ではレジェンドから激励を受けた。プレゼンターで永久シードの青木功(72)から「おまえにはまだお疲れさんとは言わねえぞ」と尻を叩かれた。ツアー日程が終了し、気も緩むタイミングで、最終決戦へ気合を入れ直すには最高の言葉を贈られ、感激の様子。大先輩には「頑張ります」と力強く返した。

 前夜には家族と連絡を取り合い、闘病中の父・憲翁さん(69)からは「良かったね」との言葉をもらったという。コーチである父と始めた二人三脚のゴルフを結実させたが、物語はまだ終わらない。自身の最終戦で3位までに食い込めば世界ランク50位を突破できる見込み。賞金王は翌年のマスターズに招待される慣例もあるが、国内最強となった男は「1週間後に燃え切るっす」と実力で夢舞台に立つ覚悟だ。

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