萩野3冠!金量産態勢だ!200個メ&800リレーで大会新!

[ 2014年9月23日 05:30 ]

男子200メートル個人メドレーのバタフライで力強い泳ぎを見せる萩野

仁川アジア大会第4日

(9月22日)
 競泳男子の萩野公介(20=東洋大)が金メダル量産態勢に入った。前日の200メートル自由形に続き、得意種目の200メートル個人メドレーで1分55秒34の大会記録で優勝。続けて800メートルリレーにも出場し、こちらも大会記録で今大会3つ目の金メダルを獲得した。女子200メートル平泳ぎは渡部香生子(17=JSS立石)が2分21秒82で制した。

 ミスが出ても自らの日本記録に0秒01まで迫った。その泳ぎに萩野の好調ぶりが表れていた。「50メートルの最初のタッチでの失敗が最後まで響いた。でも自己ベストにかなり近い。1分54秒台はもうすぐだと思う」と自信を深めるレースとなった。

 この日は最初のバタフライが25秒13。自己ベストを出した6日のインカレに比べて0秒24遅かった。「35メートルを過ぎてから壁を意識して頭の上げ方が若干早くなった。その分グライド(手を前方に伸ばす動き)が短くなったかな」。普段通りの17ストロークで泳ぎ切れず反省した。

 そこから盛り返したのは最後の50メートルの自由形だ。前日の200メートル自由形をほうふつさせるレース展開で「きのうのイメージがあったからバテることはないだろうと思っていた」と確信を抱いて追い込んだ。続く800メートルリレーでも第2泳者で存在感を示し、あっさりと大会3冠を達成した。

 7種目中4種目を消化して金3、銅1を獲得。前回と前々回の朴泰桓(韓国)に並ぶ1大会7個のメダル、さらに大会MVPの可能性も高まってくる。同賞は4人の候補選手から各国記者の投票で決まるが、孫楊(中国)、朴泰桓という2人の五輪金メダリストを破った前日のレースは両国のメディアにも十分なインパクトを与えている。

 23日は400メートル自由形で2人と再戦する。「残り3種目で、多くの金メダルを獲れるように頑張りたい」。全6種目で金メダルと好調な日本男子。その中心に萩野がいる。

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