伊藤シード撃破あと一歩 ロペスに1―3で敗退

[ 2014年8月31日 05:30 ]

男子シングルス2回戦でロペスと対戦する伊藤(AP)

全米オープン第5日

(8月29日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルス2回戦で世界ランキング126位の伊藤竜馬(26=北日本物産)は第19シードのフェリシアノ・ロペス(32=スペイン)に4―6、6―3、4―6、6―7で敗れ、4大大会で初めての3回戦進出はならなかった。女子シングルス3回戦では第2シードのシモナ・ハレプ(22=ルーマニア)が世界121位のミリヤナ・ルチッチバロニ(32=クロアチア)に6―7、2―6で敗れる波乱があった。

 シード撃破の予感は漂わせた。しかし、あと一歩、その距離が間違いなくあることも痛感させられた。自身初の3回戦進出を逃した伊藤は「全体的に差はなくても要所で彼がいいゲームをした」と相手との差を語った。

 強力なサーブを持つロペスに対して、伊藤のサーブにそこまでの威力はない。サービスゲームでは積極的にネットに出るなど揺さぶることで互角に持ち込んだ。第1セットを奪われた後、第2セットは2度のブレークで追いついた。しかし、第3セットから徐々にスローダウン。「バックのスライスで重心を下げられ、徐々に足腰が重くなった」とスタミナを擦り減らされ、サービスキープに費やす労力も精神的な重荷となって積み重なった。フォアハンドの決定打は18本を数えて“らしさ”は見せたものの、第4セットをタイブレークで落として力尽きた。

 今年の4大大会ではウィンブルドンの本戦に初出場し、今回も大会初勝利。一歩ずつ階段を上っている実感とともに「一つ殻を破れた気がする。ここからベスト32や16に入るためにさらにバージョンアップしたい」とさらなる進化を図る。

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2014年8月31日のニュース