遼 伸ばせず5位終戦…風向き「ミスジャッジ」7番ダボ

[ 2014年5月5日 05:30 ]

<中日クラウンズ・最終日>2番、ティーショットの行方を見る石川遼

男子ゴルフツアー中日クラウンズ最終日

(5月4日 愛知県東郷町・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70)
 3打差逆転を狙った石川遼(22=CASIO)は72とスコアを落とし、通算4アンダーの5位に終わった。7番の第1打で風を読み間違えてダブルボギー。後半は1Wで果敢に攻めたが流れは来なかった。2戦限定の国内ツアーは終わり、再び戦いの場を米国に移す。首位で出た金亨成(33=韓国)が68で回って通算11アンダーとし、4打差をつけて逃げ切り。昨年の日本プロ選手権以来のツアー3勝目を挙げた。
【最終R成績】

 勝負ごとの鉄則を守れなかった。石川は「僕が先にミスをした」と潔く負けを認めた。3打差の首位・金亨成と互いにパー続きで来た7番が分岐点。風向きがコロコロ変わる中、最初に第1打を打った。9Iのショットは風に流され左のバンカーへ。続く金亨成は石川を参考にして8Iで軽めに打ち、30センチにつけた。

 「思ったよりも右からの追い風が吹いていた。ミスジャッジ。判断の甘さで、ヒョンソンに参考材料を与えてしまった」

 バンカーから一発で出ずにダブルボギー。バーディーの金亨成と6打差となった。

 3日目までほとんど手にしなかった1Wを後半は毎ホールのように握った。明らかに優勝だけを狙っていた。「通算8アンダーなら可能性があると思った」。守り気味に戦う米ツアーとは異なる本来のスタイル。だが、流れは向かなかった。

 今後はすぐに米国に戻る。「次はPGAツアーでの優勝を目指すだけだと思います」。来年まである国内シードを守るためにはあと3試合に出なければならず、秋に再び帰国する見込み。米1勝を手土産に凱旋したいところだ。

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