松山“恵みの雨”10日開幕マスターズ、V宣言出た!

[ 2014年4月9日 05:30 ]

記者会見する松山

 米男子ゴルフの今季メジャー初戦、マスターズは10日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で開幕する。開幕を2日後に控えた松山英樹(22=LEXUS)は8日、公式会見に出席し優勝を目指して戦うことを宣言した。

 前年覇者のスコットや大会3勝のミケルソンら総勢15人がラインアップされたインタビュー。この日、先陣を切って会見場に現れた松山は全て日本語で対応した。そして「2年ぶりのマスターズに戻ってこられてとてもうれしい。プロとして初めて戻ってこられて本当にうれしい。出るからには優勝を目指したい」と会見中は笑顔を一度も見せなかったが「うれしい」という言葉を2度使って意気込みを語った。

 初出場の11年は27位で日本人初のベストアマに輝き、12年も予選通過した。アマチュア時代から成長した部分については「心」と精神面の成長を挙げた。昨年は左手の負傷を抱えながら11月のカシオ・ワールドオープンで優勝し、賞金王を決めるなど“心臓に毛が生えている”と言っても過言ではない。初めてプロとして臨むオーガスタの目標は「優勝」。そこに向かうには今までと違う緊張感が生まれてくることは覚悟しており「(緊張感を)克服したい」と言い切った。

 昨年の米ツアーではウッズやミケルソンとも同組でプレー。世界のトップと競い合ったことで「スコアのつくり方が分かるようになった」という。米ツアー1年目の今季はトップ10が2回。4位に入ったフェニックス・オープンでは最終日に優勝争いに加わり、あらためて実力を証明。経験を生かした巧みなマネジメントを駆使して世界の強豪と互角に戦い合った。

 7日は雷雨によって公式練習は中止となり、宿舎でトレーニングを行うなどして調整した。それでも左手に違和感が残る現状を考えれば、グリーンは軟らかくなる見込みで、無理にボールを止めにいくショットをしなくても済むことになりそうだ。「恵みの雨」の恩恵を受けた“怪物”が、日本男子初のメジャー制覇に向けて最終調整する。

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2014年4月9日のニュース