松山 期待値メジャー級!マスターズ10日開幕

[ 2014年4月8日 05:30 ]

パット練習をする松山英樹

 ゴルフの祭典マスターズは10日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で開幕する。2年ぶり3度目の出場となる松山英樹(22=LEXUS)は6日、3日連続の練習ラウンドを行い調整。アマチュア時代の11年に日本人で初めてベストアマに輝いており、地元紙からはメジャー覇者と並んで大々的に紹介されるなど、周囲の期待は高まっている。

 襟足の伸びた髪形が練習に打ち込んだ証だった。3月末に渡米し、今月3日に合宿先のロサンゼルスからオーガスタに移動した。3日目となった練習ラウンドは、スタート前に負傷明けで不安を抱える左手にテーピングを施して出陣。「予定通り来ていたらみんな優勝してますよ」と患部に違和感が残っているようだが、1番は3Wでフェアウエーをキープ。進藤キャディーはラウンド中にサムアップし、松山の好調ぶりをうかがわせた。

 地元紙オーガスタ・クロニクルは30ページにわたって大会を特集。11年大会でベストアマになり、昨年は全米オープン10位、全英オープン6位と世界を舞台に強烈なインパクトを残した松山は、昨年マスターズ覇者のスコットらのメジャー王者に次いで大きな扱いを受けた。記事では16歳でプロ転向した石川が注目を浴びる中、東北福祉大に進学したことが紹介され、その道に後悔がなかったことを明かしている。さらに「マスターズは自分にとって11年に初めて出場したメジャーだし、心の中にある特別な場所」と思いを語っている。

 勝利に向けて使用クラブの調整も続けている。この日はキャディーバッグに17本のクラブを入れてプレーした。新たな1Wや以前使っていたというカーボンシャフトの3I、ウエッジは3本を試しながらラウンド。「クラブは普段から(たくさん)入れてますよ」と話したが、本番で使用する14本を厳選している。

 5年連続で出場していた石川がシェル・ヒューストン・オープンで31位に終わり、優勝者に与えられるマスターズ切符を逃した。71年の河野高明以来、日本から1人で大会に挑むことになる。日本人初のメジャー制覇の期待を一身に背負い、昨年日本で賞金王に輝いた怪物が夢の舞台に挑む。

 ◆松山26位 男子ゴルフの6日付最新世界ランキングが発表され、松山英樹は前週25位から26位に下がった。石川遼は78位、小田孔明は89位、片山晋呉は103位とそれぞれ1つ順位を落とした。1位タイガー・ウッズ(米国)、2位アダム・スコット(オーストラリア)、3位ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)ら上位は変わらなかった。

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2014年4月8日のニュース