彩香 2週連続優勝へ好スタート68 ボギー発進も直後取り返す

[ 2014年4月4日 05:30 ]

ヤマハ・レディース葛城第1日の8番、ティーショットを放つ渡辺彩香

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第1日

(4月3日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6540ヤード、パー72)
 2週連続優勝に挑む渡辺彩香(20=ユピテル)が6バーディー、2ボギー、4アンダーの68で首位と2打差の4位と好スタートを切った。昨年賞金女王の森田理香子(24=リコー)が6アンダー、66で首位。前週の最終ホールで逆転を許し2位となった藤田幸希(28=フリー)と小楠梨紗(22=フリー)が1打差の2位につけた。

 前週のアクサ・レディースでは最終日の18番、チップインイーグルで劇的なプロ初優勝を飾った渡辺。「たくさん祝福はいただきましたが、私自身は何も変わりません」と苦笑いするが、これまでとは明らかに自信が違った。スタートの10番でカラーから3打を要しボギーが先行しても「先は長いし取り返せる」と思える余裕があった。

 直後の11番パー3では「カップを外したらどこまで行ってしまったか」という難しい下り、7メートルのバーディーパットを沈めてすぐに取り返す。開催コースの葛城GCはジュニアの頃からラウンドした経験があり、傾斜が強いグリーンも慣れたもの。3番では8メートル、最終9番では5メートルといずれも下りのラインを強気のパットでバーディーにつなげ「きょうは3パットでもおかしくない難しいラインが入ってくれました」と振り返った。

 前週の優勝で熱海市の自宅には30を超える花や電報が届いた。月曜日に宮崎から実家に帰ってきたが、プロアマ戦に出場するためにその日のうちに出発。自宅の滞在時間は約2時間だけとハードスケジュールだが、温かい応援を今週も力に変えるつもりだ。過去にツアー初優勝から連続優勝につなげたのは90年の西田智慧子、05年の表純子の2人だけ。絶好の滑り出しにも、ラウンド後は練習場へ向かった。「スコアは良くても、ショットが良くないと勝てない」と3人目の快挙へ気を引き締めた。

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2014年4月4日のニュース