稲葉　無念の左肩負傷…１勝も挙げられず「悔しい」

敗者復活戦初戦で左肩を痛めた稲葉

レスリング世界選手権第１日

（9月16日 ブダペスト・スポーツアリーナ）
　１０年世界選手権銅メダルの稲葉が１勝も挙げられないままマットを降りた。

　初戦となった２回戦でアジア選手権覇者のクマール（インド）と対戦。２点を先制されながら追いついたが、後半に突き放された。クマールが決勝に進出し迎えた敗者復活戦。フランス選手を４―０とリードし、もろ差しからの投げを打った際にマットに左肩を強打し「力が入らなくなった」。動けなくなったままフォールされ、万事休した。「こんな試合しかできなくて悔しいし情けない」。左肩を固定した姿が痛々しかった。