現役続行の野村 脱臼乗り越え3位で講道館切符「やりきった」

[ 2013年9月1日 06:00 ]

全日本実業個人選手権

(8月31日 兵庫県尼崎市 ベイコム総合体育館)
 全日本実業個人選手権は31日、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で行われ、五輪の男子60キロ級で3連覇を達成した38歳の野村忠宏(ミキハウス)は同級を制した石川裕紀(了徳寺学園職)に準決勝で合わせ技で一本負けし、3位だった。

 野村は北京、ロンドン五輪代表は逃したが現役を続行し、3月のスイス・オープンで11年8月以来となる復帰戦で優勝した。

 野村は優勝こそ逃したが、目標だった11月の講道館杯出場権は得た。試合後はすっきりした表情で「悔しい気持ちはあるが、やりきった」と話した。

 8月14日の稽古中に右肩を脱臼し、大会まで乱取りもできなかった。痛み止めの注射を打っての強行出場でベストは尽くした。満身創痍(そうい)でも気持ちは折れていない。「これからの日本を背負っていく若い選手と組み合うのは刺激的」。ブラジルで開催中の世界選手権の男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿(東海大)らの名を挙げて闘志満々だった。

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2013年9月1日のニュース