松山 会見でプライドちらり、遼から助言は?「ない」

[ 2013年7月17日 06:00 ]

公式会見で笑顔を見せる松山

 メジャーの全英オープンは、18日(日本時間同日午後)に英国エディンバラ郊外ガレーンのミュアフィールドで開幕する。松山英樹(21=東北福祉大)は16日は公式会見に出席し、意気込みを語った。また、米国選抜―世界選抜(欧州除く)の対抗戦プレジデンツカップ(10月1~6日、米オハイオ州・ミュアフィールドビレッジGC)への出場も濃厚で、英国滞在中にユニホームの採寸を行うことが分かった。

 日本の新スター目当てに会見場には外国人記者20人を含む計50人が集まった。日本選手の中から唯一、会見に呼ばれた松山に対し、海外メディアからは同世代のライバル石川遼に関連した質問が飛んだ。

 「初めてのリンクスだが、石川遼から何かアドバイスはもらったのか」と聞かれ、少し驚きながら「アドバイスはもらっていない」と返答。「石川に代わって日本の代表としてプレーすることにプレッシャーはないのか」との質問には「プロになって数カ月でこの位置にいることはうれしいが、日本の代表というよりも、自分のプレーをすることを全力でやっていく」と返した。現在、世界ランクは44位。日本人のトップを張る男のプライドをのぞかせた。

 発奮材料もある。プレジデンツカップの世界選抜メンバーの有力候補の松山は、今週中にユニホームなどを作製するため採寸を受けることになっている。石川遼が09年にプレジデンツカップに初出場した際には全英オープン期間中に世界選抜のミーティングが実施された。関係者は「ミーティングなどの予定は分かっていない」と話しているが、A・スコット、E・エルスら世界選抜の候補選手と顔を合わせる機会が設けられる可能性もある。

 世界選抜は、9月2日付の欧米勢を除く世界ランク上位10人と主将推薦2人で編成される。松山は現在世界ランクで欧米勢を除く8番目。この位置を維持すれば、日本人6人目(8度目)、日本のルーキーでは初の世界選抜入りとなる。全英オープンでの活躍は大舞台にも近づくことになる。

 10位に入った6月の全米オープンに続く日本人初のメジャー2試合連続のベスト10入りへ、日本の怪物の挑戦が始まる。

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