相撲協会の検証に不快感 八百長調査委座長が反論

[ 2013年6月19日 22:40 ]

 2年前の大相撲八百長問題を調べた特別調査委員会で座長を務めた伊藤滋氏は19日、同問題をめぐる地位確認訴訟に勝って復帰した幕内蒼国来への解雇処分や、調査の正当性などの検証作業を進める日本相撲協会の危機管理委員会に対し「まことに不可解」などと書面で不快感を示した。

 危機管理委の宗像紀夫委員長(元東京地検特捜部長)が18日に、伊藤氏や処分当時の放駒理事長(元大関魁傑)、村山弘義副理事長が聴取の依頼に応じないと批判したばかり。

 伊藤氏は特別調査委の調査内容などは、八百長処分決定時に相撲協会へ提出した報告書が全てとし、「ヒアリングに応じる予定はありません」との回答書を危機管理委に送り、聴取を拒否している。蒼国来の訴訟で敗訴した相撲協会の控訴断念については「証拠の補充が可能」で「当然控訴すべき事案であり、全く理解できません」と反論した。

続きを表示

2013年6月19日のニュース