井戸木 凱旋飾れず5位「重圧に押しつぶされた」

[ 2013年6月2日 06:00 ]

9番、雨の中、ギャラリーの声援に応える井戸木

男子ゴルフシニアツアー ISPSハンダCUP五月晴れのシニアマスターズ最終日

(6月1日 福岡県北九州市八幡東区 九州ゴルフ倶楽部八幡コース=6935ヤード、パー72)
 全米プロシニアを制覇した井戸木鴻樹(51=小野東洋GC)の凱旋第1戦は、2バーディー、5ボギーの75とスコアを落とし、通算1アンダー、143で5位に終わった。通算3アンダーで並んだルアンキット(57=タイ)が、真板潔(53=フリー)をプレーオフ1ホール目で下し、日本シニアツアー初優勝を飾った。

 小雨が降りしきる中、井戸木は応援してくれたギャラリーにバーディーフィニッシュで応えた。打ち下ろしのパー4。フェアウエーセンターから残り112ヤードのセカンドショットをPWで、ピン左上2メートルにピタリ2オン。ストレートラインをしっかり沈めた。

 太平洋を挟んでの連続優勝はならなかったが、5位で終え、「優勝はできなかったが、精いっぱいやれた」と満足げな表情を見せた。

 メジャーチャンピオンならではの重圧かスタートから連続ボギー。「パットのタッチが最後まで合わなかった。プレッシャーに押しつぶされました。気が弱いので」と冗談まじりに振り返った。

 全米プロシニア制覇でうれしかったのは先輩プロの中嶋常幸が「実力が証明された」とスポニチ紙上で祝福してくれたことという。生真面目にゴルフに取り組んだ男は日米両シニアを舞台にさらなる活躍を誓った。  

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2013年6月2日のニュース