藍 連覇へ3差6位発進 ハワイの風味方に安定「内容良かった」

[ 2013年4月19日 06:00 ]

ホールアウト後、近寄ってきたコクチョウに驚き、逃げ出した宮里藍。いつもは18番ホールの池を泳いでいるが、コースには「スワンに注意」の看板も見られる

USLPGAツアーロッテ選手権第1日

(4月17日 米ハワイ州カポレイ コオリナGC=6838ヤード、パー72)
 大会2連覇を狙う宮里藍(27=サントリー)はショット、パットともに好調で6バーディー、1ボギーの67で回り、首位と3打差の6位と好発進した。宮里美香(23=NTTぷらら)は2バーディー、1ボギーの71で52位。上田桃子(26=フリー)は2バーディー、3ボギーの73で97位と出遅れた。17歳のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)が大会タイ記録の64をマークし、8アンダーで首位に立った。

 ハワイ特有の風を味方に付け、宮里が勢いに乗った。ティーショットでフェアウエーを外したのは3回。18ホール中14ホールでパーオンに成功するなど大きなミスもほとんどなく、安定したプレーで、首位と3打差の6位につけた。「いいスタートが切れた。内容が良かった」と満足そうな笑顔だ。

 出だしの1番パー5でピン手前から4メートルを沈めてバーディー発進。「あれでいい流れに乗れた」という。前半は5番で1メートル、6番では50センチに寄せてバーディー。8番パー3も第1打を1・5メートルにつけ、スコアを4つ伸ばした。11番パー4でティーショットを左のラフに入れて、ボギーとしたが、ミスらしいミスはこれくらい。13、14番と2ホール続くパー5でしっかりとバーディーを奪い返し、5アンダーとした。

 この季節には珍しい「コナウインド」と呼ばれる南からの風が吹いたが、「例年とは全く違う風で、行くホール、行くホール全部フォローで。私の(飛)距離でも、100ヤード以内のショットが残るような第2打が多かったのは、ラッキーだった」と、むしろ風を利用してスコアを伸ばした。芝が順目か逆目かでボールの転がりが大きく変わるグリーンにも対応。「グリーンは難しいけど、インパクトを緩めず、自分のストロークができた」と胸を張った。パット数は27にまとめた。

 昨年は第2日で首位に立って逃げ切り、米ツアー8勝目を飾った。1年前の再現が現実味を帯びるが、このコースは強風で有名なだけに「2日目以降は風次第。しっかりとコースマネジメントをしていきたい」と2連覇に向け気を引き締めた。

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