松山 プロ初戦は世界が注目!予選は藤田、池田と同組

[ 2013年4月17日 06:00 ]

松山英樹は笑顔で練習する

 松山英樹(21=東北福祉大)の元に、マスターズ委員会のビリー・ペイン会長から激励の手紙が届くことが16日、明らかになった。プロ転向の祝福と今後の活躍を期待するもので異例の出来事。世界レベルで注目される男は、18日開幕の東建ホームメイトカップ(三重・東建多度CC名古屋)でいよいよプロ初戦を迎える。予選は昨年賞金王の藤田寛之(43=葛城GC)、通算10勝の池田勇太(27=日清食品)との豪華ペアリングになった。

 大会に出ていなくても注目される。松山がマスターズに残したインパクトがそれだけ大きかった証拠だ。東北福祉大ゴルフ部の阿部監督はマスターズ委員会から先週、電子メールが届いたことを明かした。内容はビリー・ペイン会長の手紙を郵送するというもの。メッセージは「プロ転向おめでとう。ぜひ頑張ってほしい」と、今後の活躍を期待する内容だという。権威ある同委員会の会長から手紙が届くのは異例のことだ。

 松山はアマチュアだった11、12年に2年続けて「ゴルフの祭典」に出場し、ともに予選突破を果たしている。東日本大震災後に初出場した11年は27位でベストアマにも輝いた。その活躍を見た世界的プレーヤーのセベ・バレステロス氏は同年5月に亡くなる前に、松山に「マスターズのプレーに感動した。これからも一生懸命頑張ってほしい」という激励の手紙を送っている。貴重なメッセージは現在、大学の寮に「額に入れて飾ってある」(阿部監督)。ペイン会長の手紙は、17日にも東建ホームメイトカップの大会コースに届く予定。プロとして活躍し、世界ランクを上げて来年のマスターズ出場を目指す松山にとってこれ以上ない励みとなる。

 16日はペアリングが発表され、昨年賞金王の藤田と通算10勝で大学の先輩の池田と同組になった。11年にはそろってマスターズを経験した3人による豪華ペアリングに大物ルーキーは「光栄。その中に入ったからにはいいプレーをしないといけない」と力を込めた。この日はラウンドせず、「まだ不安」というパットを重点的に練習した。開幕は18日。世界が認める男のプロデビューが刻一刻と迫っている。

 ▼11年のマスターズ アマチュアながら日本人最年少の19歳1カ月で43位で予選を通過した松山英樹は3日目に68をマークし、18位に浮上。最終日を4バーディー、6ボギーの74で回り、通算1アンダーの27位で初の大舞台を終えた。日本人初のベストアマに輝いた。池田勇太は2日連続の74で3打及ばず通算4オーバー、64位。藤田寛之は通算5オーバーの75位でともに予選落ちした。

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