松田が現役続行宣言「世界一目指す」 久世コーチとは涙の別れ

[ 2012年12月11日 18:13 ]

記者会見で現役続行を表明した競泳の松田丈志

 ロンドン五輪の競泳男子200メートルバタフライで2大会連続の銅メダルを獲得した松田丈志(28)=コスモス薬品=が11日、東京都内で記者会見し「もう一度世界一を目指す」と現役続行を表明した。今後は東京に活動拠点を移し、日本代表ヘッドコーチを務める平井伯昌氏(49)の指導を受けることも明らかにした。

 24年間教わった久世由美子コーチ(65)とのコンビを解消するのは「違う環境に飛び込むことが大事だと思った」から。来夏の世界選手権(バルセロナ)に向け、12日に本格的な練習を開始する。

 松田はビニールハウスのプールで有名な地元、宮崎県延岡市の東海SCで、久世コーチとの二人三脚で世界屈指のスイマーに成長した。「資金も施設も何もないところからここまできた。すごいことをやってきたと思う」と涙ながらに語り「(久世コーチは)いろんなことを犠牲にして育ててくれた。すごく感謝している」と声を詰まらせた。

 久世コーチは「24年間夢を持たせてくれた。ずっと一対一でやってきて苦しさがあったと思うが、それがバネになると思う」とまな弟子にエールを送った。

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2012年12月11日のニュース