石川遼 米ツアー本格参戦へ東西W拠点置く!

[ 2012年12月11日 06:00 ]

「ゴルフ観光親善大使」の延長を発表し、タイ国政府観光庁総裁(右から2人目)と握手する石川遼選手

 来季の米ツアー本格参戦へ向け、石川遼(21=パナソニック)が東海岸と西海岸のダブル拠点制を敷くことが明らかになった。既に東海岸の拠点は決まっており、父でコーチの勝美さん(56)が近日中に渡米。カリフォルニア州ロサンゼルス近郊を回り、施設の最終チェックをする。滞在中にカリフォルニア州のキャロウェイ本社を訪れ、年間6億円の2年契約を結ぶ方向だ。

 広い、広い米国で戦うために、東西2つの拠点を置くことになった。既に東海岸の拠点として、1年を通じてゴルフに適した温暖な気候のフロリダ州オーランドを押さえているが、西海岸のロサンゼルス近郊にも住居と、道具などを保管できる施設を兼ねた物件を確保する方向だ。

 西海岸に拠点を置くメリットは、日本への往復が便利だという点が一番大きい。来季4月以降の石川のスケジュールは不明ながら、年に数回は日米を往復するのは確実。その際の移動の負担を軽減させるために西海岸、それも日本人街があるロサンゼルスが環境的にも最適と判断したようだ。

 今回の渡米について、勝美さんは「主に来季の準備ですね」と話した。その狙いが、拠点の最終チェックであることは明白。この日、バンコク市内で行われたタイゴルフ親善大使の再任式に出席した石川は「(勝美さんが)アメリカに行きます。全てお父さんに任せてあります」と語り、拠点探しを進めていることを認めた。

 渡米には、もう一つの狙いがある。来年1月10日に発表予定のキャロウェイとのクラブ、ウエア契約だ。年間総額6億円の2年契約になる見込みだが、その契約を済ませることだ。カリフォルニア州のキャロウェイ本社を訪れ、同社のゴルフ設備の視察も行う予定だ。

 今週、石川はブルネイで行われる欧州代表とアジア代表の団体戦「ロイヤルトロフィー」に出場する。1カ月後に迫った自身の米ツアー来季初戦へ向け、戦うための準備は完了しつつある。

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2012年12月11日のニュース