柔道新ルール 脚取り禁止、旗判定廃止、延長戦は時間無制限

[ 2012年12月11日 11:13 ]

 国際柔道連盟(IJF)は来年2月のグランドスラム・パリ大会から試験導入する新ルールを11日までに発表し、相手への連続攻撃や返し技のみに認められた「脚取り」の禁止や旗判定の廃止、5分間で決着しない場合に行われる延長戦を時間無制限、抑え込みを20秒で一本と変更することなどを決めた。8~9月の世界選手権(リオデジャネイロ)まで実施し、適用するか判断する。

 畳の上で裁く審判員を3人から1人に減らし、代わりに映像でチェックする2人の補佐役を配置した。ロンドン五輪で旗判定が覆る混乱を起こした「ジュリー」と呼ばれる審判委員は、審判員らが助言を必要とした場合に意見ができる。

 脚取りの禁止に伴い、寝技以外で相手の下半身に手で触れることが不可能となり、肩車やすくい投げが消滅する。IJFはタックル技などで相手の下半身を直接攻撃すれば即反則負けとするルールを2010年に導入したが、ビゼール会長が「連続して繰り出す技かどうかを見分けるのが非常に難しい」と話していた。(共同)

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2012年12月11日のニュース