後半開始前にパット練習で修正 藤田ベテランの味で首位発進

[ 2012年10月18日 17:11 ]

 男子ゴルフのブリヂストン・オープン第1日(18日・千葉市袖ケ浦CC袖ケ浦=7119ヤード、パー71)今季4勝目を狙う43歳の藤田寛之が8バーディー、1ボギーの64をマーク、2位に2打差をつけてトップに立った。

 今年は日本オープンを取ると公言し、前週沖縄で行われた大会にピークを持っていった藤田。7位スタートの最終日に崩れて24位の結果に「気持ちの部分で“終わったな”というのがある」と言う。今大会を迎えるにあたっても「正直抜け殻。温度が低いというか、なかなか熱くなっていかない。その分疲れを感じる」とテンションは上がっていなかった。

 だが、そこは既に今季3勝のベテラン。インスタートのこの日は、後半開始までの空いた時間を利用してやや長めのパットの練習をした。前週の速いグリーンとの違いから、ずれ気味の距離感を修正する目的だった。効果はてきめんで1番(パー4)で8メートルのフックラインを沈めてバーディーを奪うと、3番は1メートル、5、8番で4メートル、最終9番でも8メートルのパットを決め、ハーフ30の好スコアにつなげた。

 「先週は勝ちたいという気持ちが強過ぎて空回りした。これがいつもの自分なのかもしれない」。賞金王争いトップを走る試合巧者は自然体でスタートダッシュに成功した。

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2012年10月18日のニュース