日馬富士 プロテイン効果で“横綱ボディー”完成間近

[ 2012年9月3日 06:00 ]

二所ノ関一門の連合稽古に参加した日馬富士は琴勇輝に胸を出し笑顔を見せる。後ろは宝富士

二所ノ関一門連合稽古

 大相撲秋場所(9日初日、東京・両国国技館)で3度目の綱獲りとなる日馬富士(28=伊勢ケ浜部屋)は2日、千葉県松戸市内の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門連合稽古に参加した。ライバルの稀勢の里(26=鳴戸部屋)、琴奨菊(28=佐渡ケ嶽部屋)らと20番で18勝2敗と好調をキープ。今年から本格的に筋力トレーニングを導入し、プロテインを飲んでいる効果もあって“横綱ボディー”が完成に近づいている。

 ライバルとの稽古に日馬富士が燃えた。両大関との申し合い。いきなり稀勢の里を寄り切った。その後は相手の懐に入れず連敗。「クソー」と闘志に火が付くと、そこから独り舞台となった。琴奨菊、稀勢の里を圧倒し11連勝。大関2人相手に14戦12勝2敗。全く寄せ付けなかった。

 左目を打撲してひやりとさせたものの、今後に影響が残るケガではなさそう。「稽古場なんでね。本場所は違うから。稽古場で勝てて横綱にはなれないから」と謙遜するが、好調をキープしているのは間違いない。その原動力が完成間近の“横綱ボディー”だ。

 今年春場所前から本格的な体づくりを始めた。昨年末、ベンチプレスの選手でアジア選手権93キロ級の優勝経験を持ち、トレーナーでもあるムンフ・エルデネ(モンゴル)と知り合い、1年間のトレーナー契約を結んだ。それまでは自己流の筋トレだったが「トレーニングの方法とかいろいろ教えてもらった」とエルデネの指導で体を鍛えた。「巡業から帰ってきてから2週間はトレーニングしていた。体ができて力がついたように思う」と成果も実感していた。

 筋トレ導入と同時に、牛乳とプロテインを混ぜたものを飲み始めた。1日3回で合計1・5リットル。「10代のときにも飲んでいたが、下痢したりしてよくなかった。でも今は大丈夫。ずっと飲み続けている」。おかげで体重は5キロ増えて自己最重量の133キロになった。

 3日も鳴戸部屋に出稽古し、稀勢の里と稽古する予定。大きく強くなった肉体をライバルとの稽古で鍛え上げ、念願の綱をたぐり寄せる。

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2012年9月3日のニュース