正木 パラリンピック今大会日本金メダル1号

[ 2012年9月3日 06:00 ]

男子100キロ超級で獲得した金メダルを掲げる正木健人

ロンドン・パラリンピック柔道

 ロンドン・パラリンピック第4日の1日、エクセルなどで行われ、柔道(視覚障害)は男子100キロ超級の正木健人(25=兵庫県)が金メダルを獲得し、今大会の日本選手団メダル第1号になった。初戦の2回戦で3連覇を狙ったザキエフ(アゼルバイジャン)を破って勢いに乗ると、決勝では王嵩(中国)を抑え込み、一本を奪った。競泳男子100メートル平泳ぎ(運動機能障害SB7)の中村智太郎(28=和歌山県)は銀メダルを獲得した。

 宣言通りにつかんだ金メダルだった。正木が柔道(視覚障害)の男子100キロ超級で日本勢に初のメダルをもたらした。「ホッとした。今までで一番重いメダル」と満面の笑みを浮かべた。

 強豪・天理大では、ロンドン五輪で男子柔道を率いた篠原信一監督から指導を受けた。「その時の感覚は今でも体に残っている」。ロンドン五輪100キロ超級で優勝したリネール(フランス)らとも練習をつんだ。しっかり組んで投げる柔道を叩き込まれただけに、互いに組んだ状態から試合を始める視覚障害者柔道は合っていた。決勝は先に仕掛けた相手がつぶれた隙を見逃さず、崩れけさ固めで一本勝ちした。

 25歳で極めた頂点。「両親や先輩方、先生方のおかげでここまでこられた」と感謝の言葉を何度も繰り返した。「柔道は生きがい。この世界はやめられない」。早くもリオデジャネイロ大会での連覇を見据えた。

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2012年9月3日のニュース