中村にいきなりの試練 福見の結果が鍵

[ 2012年7月26日 22:07 ]

柔道組み合わせ抽選

 悲願の五輪初制覇を目指す女子52キロ級の中村がいきなりの試練を迎えた。初戦で宿敵のアン・グムエとぶつかることが濃厚。園田隆二監督は「苦しい闘いになる。(対戦相手では)一番強いと思っている」と最大の難関であることを認めた。

 北京五輪でアンに完敗した中村は、2年前の広州アジア大会と昨年の世界選手権で雪辱。だが2試合とも互角の勝負を際どく制してのものだけに、予断は許さない。

 中村が普段通りに闘えるためにも、48キロ級で先陣を切る福見の結果が鍵を握る。初戦のブランコは五輪出場権確定時の世界ランキングが13位と往年の力はない。重圧のかかる滑り出しを乗り切って優勝すればチームは勢いづくが、逆に金メダルを逃せば中村にまで影響を及ぼすだろう。

 苦戦が予想される男子重量級は過酷な闘いとなる。100キロ級の穴井はハイブラエフの前に、2回戦で昨年の世界選手権3位のルカシュ・クルパレク(チェコ)と対戦。100キロ超級の上川は初戦を突破しても次々と強豪が待ち受ける。篠原信一監督は「五輪だから、きついとか楽とかはない」と平常心を強調した。(共同)

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2012年7月26日のニュース