綱の意地 白鵬優勝望み残す「もしかしたらもう一番…」

[ 2012年3月25日 06:00 ]

はたき込みで日馬富士(右)を退けた白鵬

大相撲春場所14日目

(3月24日 大阪府立体育館)
 白鵬が2敗を守って貴乃花に並ぶ22回目の優勝へ望みを残した。1番前の取組で鶴竜が13勝目を挙げて初優勝にリーチがかかるなか、日馬富士を冷静にはたき込んで圧勝。勝ち残りで土俵下に控えた鶴竜の前で、横綱の貫禄を示した。

 前日は稀勢の里にまさかの完敗。よっぽど悔しかったのか、この日の朝稽古は休養に充て、大阪府堺市内の宿舎近隣のスーパー銭湯に出向いて英気を養った。「きのうはプレッシャーがあったけど、きょうはいい緊張感でやれました」

 鶴竜の琴欧洲戦の勝利については「本来の相撲を取り切ったね」と分析するなど余裕の表情。千秋楽に鶴竜が負けて自身が把瑠都に勝つと優勝決定戦に持ち込めるだけに「自分の取組に集中して、もしかしたらもう一番あると頭に入れる」と逆転Vへ気合を込めた。

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2012年3月25日のニュース